これがですね、四柱推命的には大変な問題なのですよ。

はじめに申しておきますと、私のサイトでは、一日は0時から23時59分59秒までとしています。

たぶんあなたの日常もそうなっていると思います。

でも、この一日が何時から始まるかで四柱推命業界は揺れに揺れております(←言い過ぎ)。


この問題の原因は、子の刻の範囲が23時から1時までということによります。

十二支の切り替わりによって日付が変わるならば、23時が一日の始まりとなります。

そうすると、1月1日23時生まれの方は、四柱推命的には1月2日生まれになるのです。

ということは日干が変わります。日干が変わるということは、全ての通変星が変わります。

23時を一日の始まりとせず、私たちの日常通りの23時と捉えるならば、1月1日23時生まれの方はもちろん1月1日生まれです。

一日の始まりを23時にするか0時にするかで命式が変わってしまうのですね。

時刻には名前がある

いきなり子の刻がーーとか言ったので、なんのこと?となったと思いますので、いったん落ち着いて、時刻の表し方についてご説明します。

丑三つ時という言葉に代表されるように、時刻は十二支で表すことができます。(左の表)

で、その十二支の頭には十干がくっつきます。

その組み合わせのパターンを表したのが右の表になるのですが、

例えば、甲か己の日なら、甲子、乙丑、丙寅・・・

乙か庚の日なら、丙子、丁丑、戊寅・・・・というように時が流れます。

60干支あるので、甲乙丙丁と子丑寅卯・・・の順でくっついていけば、12×5で己の時にまた甲子に戻ってくるのですね。

(イラスト:LooseDrawing)

話を戻します

問題となるのは23時から翌1時までの子の刻です。

先程、一日の始まりをどうするかで命式が変わると書きましたが、私が見つけた限りの範囲で言うと、23時台に生まれた方の命式は以下3パターンありました。

①日の変わり目は23時、日干は翌日の干支、時柱も翌日の日干に対応する子の刻の干支。

(→甲日23時生まれの場合:日干は乙、時柱は丙子。)

②日の変わり目は0時、日干は当日の干支、時柱は翌日の日干に対応する子の刻の干支。

(→甲日23時生まれの場合:日干は甲、時柱は丙子。)

③日の変わり目は0時、日干は当日の干支、時柱も当日の日干に対応する子の刻の干支。

(→甲日23時生まれの場合:日干は甲、時柱は甲子。)

当日とか翌日とかややこしいですが、上の表の日干に対応する子刻の干支になっているということです。

それで、私は②を取りました。

なぜそうしたか、まずは下の画像を見てください。


十二支は2時間ごとに子から亥と巡り、また子に戻ります。茶色い文字は十干です。十干も2時間ごとに甲から癸と巡り、また甲に戻ります。

「日干は当日の干支、時柱は翌日の日干に対応する子の刻の干支」というのは、単純に上の図の流れの通りの考え方です。

この図の十干は甲から始まっているので、甲日のものです。

日の変わり目が0時であることを前提にすると、甲日の23時は甲子ではなく丙子になります。

日干と子刻の対応表に照らし合わせて時刻を表現するならば、翌日である乙の子の刻となります。

頭の中だけで考えると、翌日??今日なのに翌日なの??と混乱しやすいですが、こうやって図にしてみれば甲の日の23時台は丙子で、普通の流れなんだなぁということが分かっていただけるかな?と思います。

(イラスト:いらすとや)

まとめ

今回お話ししたのは夜子時問題と言われているものです。

2時間ごとに干支が巡るので基本2時間は同じ干支なのに、

0時を一日の始まりにすると、子の刻だけ「一日の始まりの子の刻(0時から1時)」と「一日の終わりの子の刻(23時から0時)」で十干が違うことになってしまうけどどうなん?というものですが、

0時スタートを採用するならば、子の刻は前後半で分かれるとした方が自然だというのが私の考えです。

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