良い日があると聞けば、それがなぜ良いのかが気になるピヨです。
ということで、今回は日本の暦の中で「最上の吉日」とされている天赦日について、考えてみようと思います。
天赦日って何?
天赦日は天がすべての罪をゆるすとされる縁起の良い日のことで、開業・結婚・引っ越し・契約など、物事をスタートさせるのに向き、何をするにも良い結果が得られると言われています。
天赦日となるには特定の季節に特定の干支が巡ることが条件になります。
- 立春から立夏までの戊寅の日
- 立夏から立秋までの甲午の日
- 立秋から立冬までの戊申の日
- 立冬から立春までの甲子の日
干支は全部で60種類、季節から次の季節まではおよそ90日なので、年に数回しかない大変珍しい日になります。
ちなみに、干支の位置関係を見ればこんな感じ。

なんだか適当に日を定めたわけじゃなさそうな気がしてきませんか?
どうしてゆるされるの?
古代の中国では、罪や災いは「天が怒っているサイン」、赦しや繁栄は「天が認めた証」とされていたそうです。
この「天」とは、天地人の天で、宇宙の理のこと。(なんか壮大になってきたね。)
で、天に認められるには何が必要なのかと言えば、干支と季節がポイントで。つまり、その季節に一番適した干支が来た時が条件になります。
ダイアル鍵みたいなものですね。干支と季節を合わせればカチャっと開くよ!みたいな。
四柱推命でも、春生まれの甲、夏生まれの丙のように、生まれた月が日主に一番適した季節なら、強い気質を持っていると判断します。
天地人の「人」はもはや自分次第ですが、とりあえずダイアル鍵の二つは揃っているので、あとはよしなにやってねという感じでしょうか。
で、何をよしなにするかと言えば、「何かを始めること」になります。なぜそうなるのか。実はこれにも理屈が見えました。次は干支と季節に注目してみましょう。
立春から立夏までの戊寅の日
戊は土のこと。春の土はあらゆるものを育てる土です。
寅は五行では木を表します。
育てられる土と木があるよ~という干支に、木が一番育つ季節が巡ればどうなるでしょう?もう成長するしかないって感じです。
つまり、「成長エネルギーが高いタイミング」=「何かスタートするのに向く」と言えそうです。
立夏から立秋までの甲午の日
甲は木のこと。
午は火のことですが、午は陽から陰に変わる転換地でもあります。お昼の12時を正午、午前午後も「午」を使っていると言えばピンとくる方もいらっしゃるかもしれませんね。
燃料になる木と、陽の気がたっぷりなところに、夏が巡ればどうでしょう?なんかスパークしそうじゃない?
ということで、「ここからだ!」とか「切り替えのスタートに向く」タイミングと言えそうです。
立秋から立冬までの戊申の日
戊は先程も登場しましたが、今度は申とコンビになって季節も違います。
土生金という言葉があるように、土が金を生み、この土の足元には実り(申)があります。
育む力と実りのエネルギーがあるところに秋が巡れば、それらを収穫することができます。
ということで、「仕掛けていたものの収穫がスタートできそう」なタイミングと言えそうです。
立冬から立春までの甲子の日
甲は木で子は水です。
先程の午に対し、子はここから陽に転換する始まりの地点です。
また、甲子は母体にいる状態を表す干支でもあります。
冬の季節でまだ芽は出しませんが、「何かが生まれるタイミング」=「種まきの時」と言えそうです。
おわりに
天赦日を分解して考えてみたら、確かにスタートに良さそう!ということが分かりました。
とはいえ・・・
ここまで書いててなんですけど、たとえば日を年に勝手に置き換えて、今年はスタートに良いぞ!とかをやっちゃうと、命式的には全然よくない!というのがあります。
でもまぁ、日単位なら縁起を担いでもいいんじゃないかな~とも思ったり。
こういうのって、自分でかける魔法なわけで、それを信じられるなら極論いつだっていいのさ!というのが本音のピヨでした。
今の時期に向く自分でかける魔法を知っておきたい人はピヨにお声がけくださいね。
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