前回、「剋す」ってなんとなく悪いイメージがある気がするというお話を書いたので、今回は、「生じられる」ことをヒントに、「良いもの」ついて書いてみようと思います。
(参考:剋すってどういうこと?)
「生じる・生じられる」とは、上の図では、外側の五角形の矢印のことです。
水は木を生じます。木にとって水は、自分を生み育て、エネルギーを与えてくれるので、たくさんあると嬉しい気がします。
けれど、実際のところで考えてみると、違うかもよ?ということも言えそうです。
たとえば、大好きなケーキがあったとして、一つ食べられれば嬉しいわけです。二つあったらラッキー♪と思うかもしれません。でも、100個だったら・・・?そんなにいらんわ!ってなりませんか?
体に良いとされるものも、食べ過ぎれば毒になることがあります。
お手伝いがお節介になり、愛情が執着になり、繋がりが絡み合いになり・・・。
(イラスト:LooseDrawing)
四柱推命でもそうです。
木にとっての水で言えば、水が多すぎれば浮木傾向であったり、寒くて成長しにくい木になります。
自分を生み出してくれる代表は印綬です。
この星には知恵の意味があり、吉星でもあるので、多ければ多いほど良さそうな気がします。でも、多すぎれば、めちゃくちゃ賢い!ではなく、自我の肥大に繋がります。
良いものって、たくさん求めてしまいがちだけど、良いと思われるものこそ、丁度良い量が大切。
何かが足りない、もっともっと・・・と求めても、それが迷走になることがあるように、足りないのではなく、何かが多すぎるのかもしれないという視点も、時には持てると良いかもしれませんね。
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