日柱の天干にある漢字は、日主や日干と呼ばれ、星占いで言うところの「私は○○座です」の部分です。あなた自身を表し、すべての通変星はこの日干をもとに算出されます。

日干は全部で10種類あり、例えば甲なら樹木、戊なら山といったイメージが与えられています。

これらは、四柱推命の性格判断に使われる基本的なイメージなのですが、先述した通り10種類しかありません。ですから今回はそこをもう少し堀りさげて、あなたの日干が「どの季節」の「どんな」ものなのかをイメージできるように書いてみようと思います。

↑ここから命式を確認できます。

基本のイメージ

上の図のにあたる場所が日干です。

ここにあるのが、

甲なら、樹木

乙なら、草花

丙なら、太陽、炎

丁なら、ロウソクなどの人工の灯、イルミネーション

戊なら、固い土、山

己なら、田畑の土、粘土

庚なら、刃物

辛なら、宝石、カミソリ、柔金

壬なら、海、川、流動的な水

癸なら、雨水、流動性のない水

まずはこれが基本イメージです。

どの季節?

図のにあたる場所が生まれ月の季節を表します。

この場所にあるのが

寅なら、初春

卯なら、春

辰なら、晩春

巳なら、初夏

なら、

なら、晩夏

なら、初秋

なら、

なら、晩秋

亥なら、初冬

子なら、冬

丑なら、晩冬

になります。

季節が分かれば、日干の置かれている環境を思い浮かべてみましょう。寒そうや暑そうなどシンプルなものでOKですよ。

例えば、植物にとって冬は寒そうというイメージは持ちやすいですよね。そんな、寒いとか暑いとかが、日干にとってはどうなのか、以下に書いてみます。

甲・乙
草木ですので、春は育ちやすい時期です。夏は暑すぎて、秋から冬にかけて成長を止めていきます。成長が止まっているものの中には、生きた植物ではなく材料となるものもあります。

丙・丁
火ですので、熱さでイメージしてみましょう。夏が最盛期で、春秋冬はパワーダウンします。

戊・己
土です。春夏は様々なものを育て、秋冬は貯えます。

庚・辛
金の五行は道具でもあるので、味覚狩りに使うことをイメージすると良いでしょうか。食欲の秋に鋭さや強さがあります。冬は凍ってしまい、春には秋程の強さはなく、金属が熱で溶けることから想像できるように、夏はパワーダウンします。

壬・癸
水は夏場は腐るように、冷たいのが良いです。冬に強く、秋はそこそこ、春夏はあまり勢いがありません。

なんとなく、日干の勢いが掴めたでしょうか?

どんな状態?

状態はの場所で見ます。

この場所には、胎から絶の12種類の漢字が入ります。これらは、人間の人生を12段階に分けたものになります。ですから、この段階の人はどんな状態なのかをイメージしてみましょう。

→胎内に宿る

→生まれたばかり、赤ちゃん

長生→赤ちゃんがグングン成長していく、幼児、小学生

沐浴→社会生活の基礎をつけるような段階、中学生、思春期

冠帯→大人に成長する段階、高校生

建禄→社会で活躍するような段階、働き盛り、青年

帝旺→社会活動のピーク、中年

→衰えはじめる段階、引退

→さらに大人しくなる段階、病人

→亡くなる

→お墓に入る

→魂の状態、胎に向かう

になります。

例えば、養は赤ちゃんなので、なにもできない、誰かにしてもらうことが生きる術、見守られる、などのように、連想ゲームをしてみてください。

病、死、墓はちょっとイメージしずらいかもしれませんので、補足すると、

は病人の状態。今までの人生を振り返って満足したり後悔したりします。振り返ってみて良かったかどうかの部分は関係なく、「体よりも頭が働いている」ような状態です。

は生命活動が終わった状態。でも、まだお墓には入っていません。この世とあの世、ふたつの世界にいるようなイメージです。

は人生が終わった状態です。骨を収める場所で、蔵の意味があります。つまり、しまっておくとか、蓄えるイメージです。

イメージを繋げてみよう

さて、ここまでの3ステップを繋げて、あなたの日干のイメージを広げてみましょう。

この命式では、

①日干は「庚」で刃物のイメージです。

②季節は「戌」で晩秋です。金の五行の庚にとっては強くいられる時です。

③状態は「死」で、あの世とこの世にいるような状態です。

これを合わせると、黄泉のものを召喚できそうな剣というイメージはどうでしょうか。あの世とこの世を見ることができるので、悪いものが来たら知らせて断ち切ってくれる守り刀でもよさそう。人が気付かない部分に気付ける鋭さがありそうです。

もう一ついってみましょう。

この命式では、

①日干は「己」で田畑や粘土のイメージです。

②季節は「寅」で初春です。土にとっては様々なものが育てられる季節です。

③状態は「胎」で胎内にいます。

合わせると、出来立てほやほやの田んぼでしょうか。過去に使っていた人がいない、開墾したての土地です。まだ種を撒いたことがないので、何を育てやすいのかは分かりません。いろんなものを試して育てていきたい畑のイメージです。

いかがでしたか?今回はちょっと難しかったかもしれませんが、正解はないので、あなたの思う日干を色々イメージしてみてくださいね。

参考記事

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