四柱推命の知識とはズレてしまいますが、現代人として大切なことだと思うので書いてみます。

命式上で難しそうに並んでいる漢字たち。四柱推命では、この漢字一つ一つやその並びにも意味があり、それを読むことで、持って生まれた気質などが分かるとされています。さて、あなたはこれらの漢字がどのようなルールで選ばれているかご存じでしょうか?

例えばこの話題を書いてみようと思った日の命式はこんな感じです。

2023年04月19日7時00分の命式

命式はどうやって算出される?

命式を出す流れとしては、まず年柱の天干と地支を出し、そこに対応する形で月柱と日柱が出て、最後に時柱が決定、それらの天干地支の八字から、その下の蔵干・天通変・地通変・十二運が導き出されます。

上の命式を見て頭の中だけでお誕生日を逆算できる人は少ないかもしれません。けれど、ポイントを知っていればなんとなくでも割り出すことができます。

例えば、この命式だと年柱は「癸卯」です。これは癸卯年に生まれたということを指します。癸はあまりピンと来ないかもしれませんが、「卯」だけだとどうでしょうか。

(イラスト:LooseDrawing)

年末になると来年は○○年かぁと思うことがありませんか?そう。その干支です。天干部分との組み合わせが分からなくとも、十二支が言えて、今年が卯年であることを知っている方なら、例えばこの人物は、0歳か12歳か24歳か36歳か48歳か60歳か・・・であるということが分かりますし、そんなことしなくても干支早見表で検索すれば、何年生まれかはすぐに分かります。

次に月柱です。ここも地支を見ます。この命式では「辰」ですね。月の干支は固定で割り当てられていて、12月が子です。子丑寅卯・・・と数えていけば辰は4月であることが分かります。(四柱推命では節入り日を月の変わり目とするので、生まれた日によっては3月の干支になっていることもあります。)

日柱は暗算で出すには少し難しいですが、時柱はすぐに出せます。これも子が23時から1時を指すことを知っていれば2時間おきに干支が変わるので暗算できます。

(イラスト:LooseDrawing)

さて、ここまででこの命式の持ち主の年齢と誕生月と生まれた時間が分かりました。なんと、四柱推命に詳しくなくとも、八字が誕生日を干支に置き換えたものだと知っているだけでできてしまえます。

SNSに命式を載せることの危険性

ここまでで、割と簡単に年齢と生まれ月が割り出せることが分かりました。そこで、私が危険だなと思うのは命式をSNSに載せることです。

例えば、丁の人はこういう性格とか、食神があればこうなるというような文章に対する返信で、自分の命式を載せている方が結構いるのですが、私が詐欺師ならその方を狙います。

(イラスト:LooseDrawing)

命式では性格が読めますし、誕生日が分かればその年の運も分かりますので、まずは命式を載せている方から運が悪そうな人をピックアップします。そもそも、わざと以外で個人情報を誰にでも見れるような場所に載せているという時点で脇が甘い人物であると言えます。

もしも、私が企業の採用担当者で裏アカウントの調査が仕事だったとしたら、つぶやきから人物の当たりをつけ、さらに命式が載っていたとしたら、アカウント名が本名じゃなくても特定に至るでしょう。

もしもパスワードの一部に誕生日を入れていたりとかして、そのパスワードを使いまわしてたりとかしていたら。。。もう、ね。。

命式を読める人が全員良い人とは限らないから、最低限出来ることとして、命式は安易にネット上に載せず、自分の身は自分で守ってほしいです。そして、それくらい大切な情報だから、占いをするときは丁寧に扱ってくれる占い師を選んでほしいです。大切なあなたの情報だからね!!

(イラスト:LooseDrawing)

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