通変星や十干や干支の意味を知った時、「それで???」と思いました。

世の中に出ている四柱推命の情報のほとんどは意味で、読み方の技術的なことはほぼ出ていません。だから、技術的な部分を知らない場合、意味を独自に繫げなければなりません。

それって、自分の命式なら、なんとなく繋げられるのです。なぜなら、自分のことを知っている自分と照らし合わせられるからです。だから、占い師ではない人が、「自分を知るために自分の持っている星の意味を知る」ということは、一定のメリットがあると思います。

けれど、プロとして他人の命式を読む場合は、意味を知っているだけだと微妙だなって思うのです。

例えば、持っている星に「赤」と「リンゴ」という意味があるとします。

この言葉を繋げると「赤いリンゴ」or「リンゴが赤い」で、全然違うと思いませんか?ルールなしで意味だけを繋げて読むとこんな感じになります。

(イラスト:いらすとや)

もちろん、占い師側もヒアリングをして意味を絞ります。なぜなら、意味はたくさんあるからです。お客様の情報が何もない状態だと、読めるものが多すぎるが故に、かえって言えることがなくなります。

例えば、年柱には社会的な意味がありますが、そこに比肩という星があったとします。

比肩が命式上に2つ以上あると、体力的な要素が生まれる可能性があります。この意味をとった場合、体を使ったことを仕事にするという意味が生まれます。それは、つまり肉体労働かもしれませんし、スポーツ選手、俳優かもしれません、モデルかもしれませんし、自営業かもしれません。

また、比肩には兄弟とか協力者という意味もありますので、コンビかグループの仕事かもしれません。漫才師とか、ミュージシャンとか、兄弟経営とか。

はたまた、単純に自我が強いと読むかもしれません。

いずれにしても、今から漫才師として活動したい人に、資質はあるということは伝えても(売れるかどうかはまた別の話)、オリンピックで世界で戦える可能性があるとは言わないと思います。

このように、意味を絞るのにヒアリングは大事で、たくさんの意味の中のどれを引っ張ってくるのかは、話してみないと分かりません。

こんな話をしていると、やっぱり意味を知っていて、丁寧にヒアリングができれば、占いができそう・・・というか、できます。通変星だけで見る手法もあって、それはそれで私は好きです。とっつきやすくて楽しいですし。

けれど私の場合、八字がどのような構造でどうやって繋がっているかを知った時、初めて命式が立体的になりました。それ以降、私の中で命式は、根というネットワークで情報を拾いあい森を作る植物の世界のように見えています。

(イラスト:いらすとや)

「赤いリンゴ」と「リンゴが赤い」

この違いを分けるためには読み方を知っておく必要があります。

例えば、漫才の世界に進む人なのか、漫才が好きな人なのかの違いで言えば、

社会的な要素を、自分自身の性質として引っ張ってきている命式の構造なのか、環境として存在している命式の構造なのかで見ることができます。

自分の性質として引っ張ってきているのなら、人物が漫才師のような人となるので、自分自身をそのまま活かせる可能性があります。

環境として存在しているなら、先祖が漫才師だったという影響を本人が受けているという読み方もできます。

つまり、読み方を知っていると、意味を区別することができます。「センスがある」という意味に対して、それを武器にするのか、心の拠り所にするのか、どの方面でのセンスなのか、そういうことは構造と繋ぎが分かって判断できることだったりします。

(イラスト:LooseDrawing)

今回は、命式には読み方があって、私は構造と繋がりを見る読み方をしているよというお話をしました。

「会議室」では、このような手法を使って、あなたの議題についてお話ができます。

「研究室」では、命式がどういう構造になっていて、どう繋がっているから、こういう意味になるよというお話ができます。

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