以前、生まれた時間が分からないと命式はどう変わるかという記事を書きました。

命式が変わるということは鑑定が変わるということです。

四柱推命の基本は、年柱・月柱・日柱・時柱の4つの柱の八字で見るのですが、出生時間が分からないと、六字で見ることになります。

何がそんなに困るのかというと、性格を見る分では、節入日に当たっている方以外はそんなに困りません。少し情報が減るだけです。

例えば、色鉛筆と画用紙と自転車とスマホを持っています。と言えるところを、スマホが抜けるとか。そんな感じです。

(イラスト:LooseDrawing)

時期を読むのはちょっとしんどいです。なぜなら格局が出せないからです。

ちょっとと言ったのは、日干(自分)から見たときの干関係での影響は、時柱がなくとも出せるからです。けれど、命式全体での影響は出せません。

例えば、日干が乙だとして、丙の運気が巡ってきたとします。丙とは干関係は基本的によいです。太陽が草花である乙を育ててくれる関係だからです。でも、丙が既にある命式だと、これ以上太陽はいらないので、吉であったとしてもそんなに運勢は上がらないとなりますし、自分が強い命式の場合は丙は忌神となります。

(イラスト:いらすとや)

専門的な用語だと分かりにくいので日常に置き換えてみます。

例えば、円高の時は円安の時に比べ、海外旅行にお得に行けますよね。これが日干で見た干関係とします。

では、日干が超お金持ちだったとしましょう。お得に行けたら嬉しいかもしれませんが、そこまでお得感を求めてもないでしょう。また、日干の会社が輸出を得意としていたらどうでしょう。円高は不利です。

ここで挙げた超お金持ちとか会社のことは、「本人」の情報ではなく、「本人に付随する環境」の情報ですよね。それは、日干以外の部分に書いてあります。それにはもちろん時柱も含まれています。

先程、自分が強い命式・・・という一文を書きました。自分が強いかどうかは、命式全体で判断します。そのことを格局と言い、格局を出せれば、命式の中でどの五行が強くて、どの五行が味方してくれるかということが分かります。

五行の勢力がひっくり返ることもある

命式全体と言ったって、八字中の六字も分っていて過半数を取れているんだから、だいたい分かるでしょ?と思われるかもしれませんが、それがそうでもなくて、勢力がひっくり返ることだってあります。

また会社で例えてみますが、時柱に海外事業部があったとして、そこが隠れていたら、そもそも海外との取引がある会社だとは思わないですよね。

そうなると、性格を見る分には海外事業部が省かれるだけなので、その他に書いてあるところにフォーカスをすればよいのですが、運気を為替の変動と例えるならば、海外との取引があるかないかで振る舞いがずいぶん変わってきます。

故に、出生時刻が不明な場合、情報が欠けて精度が下がると言えます。

(イラスト:いらすとや)

ただね、これを言ったらおしまいですが、精度と言っても、格局の判断自体が流派によって違ったりするので、時間が分かっていたとしても、100%正しいかなんて分からないのです。

また何を吉とするか凶とするかという概念もあります。(→それを吉ととるか凶ととるか

なので、私自身は出生時間が分からなくとも、その情報で分かる部分をお伝えすればいいと思っていますが、流派の違いを考慮しないのであれば、そりゃあ分かったほうが精度は上がるよとなります。

出生時間が分かった方が良い質問は?

特にお日柄を知りたい場合(例えば開業に良い日を知りたいとか)は、分かったほうが良いです。PIYOPIYOWORKSのメニューで言うと、「会議室」ではそういうお話もできます。(その場合は予め候補の時期や日などをお伝えください。)

ただ、これは人それぞれの考え方の違いですが、私自身の話で言うと、そこまで日を気にしたことがないというのが本音です。葬式が友引だったらやだなというくらいかな。

今年はこういうテーマの年だからここにチャンスあるかも~くらいのざっくりした気楽さで運気を受けとめています。

実は、細かく見すぎると選べる日が意外と少ないのです。なので、日単位での吉凶よりも、それを気にしすぎて動けるものも動けなくなる方が怖いと考えています。待てる時間的余裕、精神的余裕があればいいんですけどね。

仕事を辞めたいけれど辞められないとか、やるかやらないか、動くか動かないかなど、迷っている時に、タイミングを見るという意味では運気を知るのは良いと思います。目標を決めるときも参考にすると良いですね。こちらも、もちろん「会議室」でお話できます。

(イラスト:LooseDrawing)

お勧めしないのは、上手くいかなかったのはあの日にあれをしたからだと思うこと。この日じゃないとダメだと思い過ぎること。

これを理由にするとね、次動けません。自分主導じゃないからです。自分以外の見えないものに結果を委ねすぎるとそれは脅威になります。本当に欲しいのは、決行する日が良い日かどうかじゃなくて、決行した結果のはずです。

だから、お日柄という脅威に感じてしまっているものを抱えるくらいなら、どんとこい!と思いながら動いた方が結果的に良い流れに繋がるはずです。

ということで、時柱の話から運気の話になってしまいましたが、結論、出生時間は分からなくてもよいけど、分かったほうが良いよというお話でした。

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