今回は通変星の話です。
通変星というと、才能を表す星であるとよく説明されます。
例えば、
- 比肩や劫財なら自立する力
- 食神や傷官なら表現する力
- 偏財や正財なら人と関わる力
- 正官や偏官なら行動する力
- 偏印や印綬なら学びを取り入れる力
などなどあり、これを活かしてくださいねと言われた経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?本などでも、この星はこんな意味と説明されていますよね。
そして、それを知ったとき、活かせてないと思ったり、そんな才能あるのだろうかと思うこともあると思います。
もちろん、その才能をお持ちで、何らかの理由によりうまく活かせてない場合も大いにあります。けれど、思っているような角度からの反映ではないかもよ?という場合もあります。
天干と蔵干が結びつく力にヒントあり
ところで通変星ってどのように算出されているか、ご存じですか?
ざっくり言うと、日干(天干の日柱の十干)と、その他の十干(天干の十干、地支の蔵干の十干)との組み合わせによって星が算出されます。
天干は外に表れる世界で、地支は内面世界です。通変星の情報が強い(分かりやすい)、つまり才能が分かりやすいのは、外の世界と内面世界が繋がっているものなのですね。
専門的に言うと、「自分と根が繋がっているかどうか」になります。もちろん、繋がっていないものも本人が持つ特徴ではあることに変わりはないのですが。
自分と他の干との結びつきが弱い場合、例えば、「好きと仕事は違う」みたいな感じになります。アートは好きだけど、その道には進まないみたいな。活かし方と言えば、仕事との結びつきだと思うのが自然な発想ですので、そのような場合は、活かせてないって思ってしまいそうです。
また、そういう環境に置かれたから身についた、みたいな感じの場合もあります。こういう場合は、才能云々を言ってる場合ではないでしょうから「できて当たり前」としているかもしれませんね。もしくは世襲とか。
あとは、普段の影響力が弱かったり、いつもプレイしているわけではないような星もあります。そういったものの場合は、トリガーがあると出やすいのかもなと思います。
それって、控え選手っぽい?!
親、兄弟、友達、上司のように、自分と誰かとの関係には名前がついていますよね。
実は通変星も関係性を表したものになります。
で、その関係が強いのか、弱いのか、そこに、才能へのヒントが隠されています。
命式を見て、持っている星を知って、当たり前としていた才能は実は当たり前ではなく、宝物だったと自覚できることは、よくあるのですが、
関係が弱い星については、すんなりと、自覚できた!とはならないかもしれないと思っています。なので、あるのに使えない・・なぜだ・・・の沼にはまりそう。。。
まずは持っている星を知ることが大事です。
けれど、その星の才能がイマイチ分からないという方は、その星が何と何でできていて、その結びつきの強さがどうなっているかに注目すると、もしかするとヒントがあるかもしれません。
命式の構造や星の結びつき方などは「研究室」でお話ができます。一緒にイメージを広げたり、あまり本には載っていないような理法を使ってマニアックに読み解きます。
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